みなさんはこんな経験はないでしょうか。
今回はそんな悩みを解決できるスマホだけでATMから現金が引き出せるスマホATMをご紹介します。
1.スマホだけでATMを利用する方法
2.簡単な操作方法を解説
3.セキュリティ面の注意点
スマホだけでATMから現金が引き出せる利便性、そしてその裏に潜むセキュリティリスクについて、分かりやすく解説します。
1.スマホだけでATMを利用する方法
・スマホだけでATMから入出金できる「スマホATM」
「スマホATM」とは「セブン銀行」と「じぶん銀行」が2017年3月27日から提供を開始したスマホだけでATMを利用できる「スマホATM取引サービス」のこと。2020年8月24日には「ローソン銀行」でもサービスが開始されています。
通常、ATMを利用して現金の入出金を行う場合、キャッシュカードの存在が必要不可欠となりますが、この「スマホATM」を利用することで、スマホのみでATMからの入出金が可能となります。
昨今のキャッシュレス化に伴い、普段から財布を持ち歩かない、または財布の中身は極力最小限にしている人も多いことから、そういった人たちには非常に便利なサービスといえます。
・スマホATMに対応している銀行
スマホだけでATMを利用できる「スマホATM」ですが、利用可能なATMは全国の「セブン銀行ATM」と「ローソン銀行ATM」のみであり、取り扱っている銀行はまだ多くありません。2021年4月現在でこの「スマホATM」のサービスを提供している銀行は以下のとおり。(当ブログ調べ)
じぶん銀行
通信キャリア大手の「au(正しくはauフィナンシャルホールディングス)」と「三菱UFJ銀行」が共同出資する「auじぶん銀行株式会社」が運営する「じぶん銀行」。
唯一、「セブン銀行ATM」と「ローソン銀行ATM」の両方が利用できます。
auユーザへの特典のほか、「au PAY」との親和性も高いことが魅力。
セブン銀行
大手流通企業グループ「セブン&アイ・ホールディングス」傘下の「株式会社セブン銀行」が運営する「セブン銀行」。
「セブン銀行ATM」の利用であれば、土日祝日の日中帯(7:00〜19:00)の出金手数料が無料なのが魅力。全国津々浦々、どこでも展開していることも大きな強み。
ローソン銀行
大手コンビニエンスストアチェーンのローソンが主導して設立した「ローソン銀行」。
「ローソン銀行ATM」の利用であれば、土日祝日の日中帯(7:00〜19:00)の出金手数料が無料なのが魅力。
「セブン銀行」と似たり寄ったりな部分があるため、自宅や勤務先周辺のコンビニ事情に合わせて選択するのが良いでしょう。
PayPay銀行
2021年4月5日に新たに誕生した「PayPay銀行」。「PayPay銀行株式会社」が運営する。
キャッシュレス決済「PayPay」との親和性が高く、他にも「ヤフオク!」や「PayPayフリマ」の売上金の振込手数料が無料になるなどの特典も魅力。
一定の条件はあるものの、提携ATMの利用手数料は、利用金額が3万円以上であれば無料になります。
また、「新規口座開設で4,500円プレゼントキャンペーン」や「スマホATMリリース記念キャンペーン」などの豊富なキャンペーンもあり、今後期待できる銀行の一つといえます。
2.簡単な操作方法を解説
実際にスマホのみを使って、ATMからどのように出金するのか、スマホATMの操作方法を画像付きで解説します。(画像は各公式サイトより引用)
なお、利用する銀行アプリによって操作方法が異なる場合がありますのでご注意ください。
・セブン銀行ATMの場合
①ATM画面の「スマートフォンでの取引」をタッチ
②利用している銀行のアプリを起動し、「出金」を選択
③ATM画面に表示されたQRコードをアプリで読み取り、ATM画面の「次へ」をタッチ
※事前にアプリで出金額を入力する場合があります。
④アプリに表示された「企業番号」をATM画面に入力し、ATM画面の「確認」をタッチ
⑤暗証番号をATM画面に入力
⑥アプリで入力した取引内容を確認し、「確認」をタッチ
※ATM画面に出勤額を入力する場合があります。
⑦紙幣を受け取って完了
・ローソン銀行ATMの場合
①ATM画面の「スマホ取引」をタッチ
②利用している銀行のアプリを起動し、「出金」をタッチ
③アプリ画面に出金額を入力
※ATM画面に出金額を入力する場合があります。
④ATM画面に表示されたQRコードをアプリで読み取る
⑤アプリに表示された「企業番号」をATM画面に入力
⑥暗証番号をATM画面に入力
⑦アプリで入力した取引内容を確認し、「確認」をタッチ
⑧紙幣を受け取って完了
スマホATMの利用方法を解説しました。手順は多く感じますが、慣れれば1分も掛からずに出金する事ができます。むしろ、キャッシュカードの出し入れの手間が無くなるので、結果的には時短にも繋がります。
3.セキュリティ面の注意点
スマホのみでATMが利用できる「スマホATM」のサービスを紹介しましたが、利便性が上がる一方で、不正利用等のセキュリティ面のリスクも気になるところです。
スマホATMでは、以下の不正利用防止対策が図られています。
第1の対策:スマホのパスワード(暗証番号や生体認証)
第2の対策:アプリのパスワード(暗証番号や生体認証)
第3の対策:口座の暗証番号
第4の対策:アプリによる利用通知
以上のように、スマホATMでは計4段階にも及ぶセキュリティ対策が施されており、不正利用防止対策は万全と言っても過言ではありません。むしろ、キャッシュカードによる取引の場合は、暗証番号のみで利用できてしまうため、スマホATMの利用の方が安全と言えます。
まとめ
スマホのみでATMが利用できる「スマホATM」のサービスを紹介してきましたが、
「キャッシュカードが入った財布を忘れてしまい、ATMで現金が引き出せない」
「普段キャッシュカードを持ち歩いていないから、急に現金が必要になって困った」
「スマホATM」はこういった悩みを解決できる非常に便利なサービスです。
セキュリティ面についても、強固な対策が取られ、不正利用の防止も十分と言えます。
今後、益々キャッシュレス化が進む中でも、急な現金利用は避けては通れない道。
そんな時でも、慌てずにスマートに対応できる「スマホATM」サービス。是非活用していきたいところですね。
今日はこれまで!
以上!